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【35冊目】『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』 → 原因ではなく目的を考える

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

本書はアドラー心理学を対話方式で書かれている1冊である。

僕自身としてはアドラーという名前は恥ずかしながら知らなかった。
アドラーは、フロイトユングと並んで心理学の三大巨頭と称されている人物であるという。
 
タイトルが『嫌われる勇気』ということですが、
決して「嫌なやつになれ」と言っているわけではありません。
タイトルだけみるとそんな感じてに思ってしまう人も多いと思います。
 
本書を読んでの感想としては、
おそらく本当は難しいであろう心理学の内容を「哲人と青年」の対話形式によって非常に興味深くしかもわかりやすく読むことができます。
最後まで全く飽きずに、一気に読むことができます。臨場感のようなものも感じることができます。大げさな言い方も出てきますが、本書に入り込んでいるせいか読んでいるときは違和感がありません。
ただ、あとで思い出してみると演劇のセリフのように大げさなところもあり少し笑ってしまう部分もありましたが。
 

アドラー心理学は勇気の心理学

アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。あなたには、ただ「勇気」が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。
自由を行使したければ、そこにはコストが伴います。そして対人関係における自由のコストとは、他者から嫌われることなのです。
 
ということは、本書のタイトルである「嫌われる勇気」とは「自由になる勇気」ということですね。よく自由になりたいという人がいますが、そういった人はもちろん本書を読むべきですし、特にそう感じていない人でも本書を読むことによって新しい考え方に気づくことができるのではないかと思います。
 

過去の原因ではなく、いまの目的を考える

哲学的なものに対して、アドラーは漠然とした答えではなく、具体的に答えています。しかもそれがシンプルです。
シンプルだからこそその考え方を実践できるのではないでしょうか。
特に刺激を受けた部分がこちらです。
 
哲人  過去の原因ばかりに目を向け、原因だけで物事を説明しようとすると、話はおのずと「決定論」に行き着きます。すなわち、われわれの現在、すべてが過去の出来事によって決定済みであり、動かしようのないものである、と。違いますか?
青年  では、過去など関係ないと?
哲人  ええ、それがアドラー心理学の立場です。
 
アドラー心理学では、過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考えるといいます。
あくまでも「目的」が先にある。
引きこもりも例に挙げています。「外に出ない」という目的があくまでも先にあり、その目的を達成する手段として、不安、恐怖といった感情を作り出していると。
 

われわれは原因論の住人であり続ける限り、一歩も前に進めません。

われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです。
 
過去にとらわれてしまっている人も多いのではないでしょうか。
また、そのようなつもりがなくても知らず知らずのうちに過去にとらわれているかもしれません。それでは一歩も前に進めないといいます。
そうではなく、自ら選択し、自分がどう生きるかを選びたいですよね。その方法が本書には書いてあります。
もっと若い時に読みたかったと感じた本です。
 
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え