読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今が大事

読んだ本を中心に紹介。まずは1000冊。さらに気になったニュース、物、サービスなど様々なものを紹介するブログです。

【84冊目】『本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法』→本を読むことは会話と同じ

本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

 
読書本です。著者は、読書家で知られる出口治明氏です。ライフネット生命の会長も務めている人物です。
 

本を読む理由

著者はこう言います。なぜ本を読むのか?という問いに対して一言。
「おもしろいから」と。しかも、こうとしか答えようがないと言います。
イイですね。この答え。為になるからとか勉強になるからとかそう言った答えではなく「おもしろいから」。本書には読書の有用性も説かれていますが、根底にはこの「おもしろいから」というのがあるということです。
僕も本を結構読む方だと思っていますが、なんで読んでいるのかと考えると、おもしろいからですね。知らなかったことを知ることができる、知らない世界を覗くことができるなどなど面白いのです。
 
 
 

「こう読め!」ではない

読書本で多いのが「この読書方法で読め」「本はこう読め」みたいなものが多いのですが、本書では決してそういったものではありません。
 
読書好きの私が、どのように本と向き合っているのか。私が思う「本のおもしろさ」とは何か…。本書は、小さい頃から本と一緒に育ってきた、私なりの個人的な読書論です。
 
あくまでも個人的な読書論であり、それを押し付ける気は全く著者にはないと言います。その理由として、価値観の押し付けほどつまらないものはないからだと言います。ただし、1万冊を読んだ著者ですから間違いなく真似をする点というのはあるはずです。
 
本の読み方には個性があっていいし、その個性もまた、読書の楽しみ方のひとつだと思うからです。
読み方はそれぞれでいいという話です。読書本を読むと、まずパラパラと読むのか、じっくり読むのかなど全然違います。読み方に正解はなくそれぞれ個性があっていいということですね。
確かに「このように読みなさい」を言われたら、もともとの本は面白いということがすっぽりと抜け落ちてしまう気がします。
 
 

古典のススメ

様々な人が勧めている古典。著者も古典を読むことを勧めています。
ビジネス書を10冊読むより、古典を1冊読む方が、はるかに得るものが大きい。
その古典が優れている理由は、詳しく本書に書かれているので読んでほしいですが、本書で紹介されているアダムスミスのくだりが面白いと感じましたので紹介です。
 
著者が経済学部の学生にアダムスミスの国富論を読んだら?と勧めると、市場経済のコンセプトを作った人で、神の見えざる手という有名な言葉を残した人物ということで、知っているので読まなくて大丈夫という返答が返ってくるというのです。
著者は、国富論の内容を知ってほしいから読んだ方がいいと勧めているわけではないと言います。
250年ほど前に、アダム・スミスが「どのように自分の頭で考えて市場経済の原理を見つけ出したのか」とう点に目を向けて「ああ、なるほど、物事は、こういうプロセスで考えていくのだな」とアダム・スミスの思考過程を追体験してほしいからです。
本のいいところは、この追体験をすることができるということですね。本は何も知識を得るだけのものではありません。この追体験をすることによって思考力も鍛えることができるのではないでしょうか。
 
 

速読には反対

著者は速読には反対の立場です。よく読書術の本などでは、最初に目次や見出しを読んで読むところを決めろみたいな話があるのですが、それではいけないと言います。その理由はこう書かれています。
私は、本を読むことと、人の話を聞くことは同じだと考えています。人の話には、目次がありません。聞き飛ばすこともできません。
なるほど、著者の言いたいことを書いたものが本ですから、人の話と確かに同じものですよね。そう考えると、頭から順番に読むというのは納得です。人と会って話を聞くときは、じっくりと聞くのが普通ですからね。
ただし最後まで読む必要はないとも言っています。5ページ読んでおもしろくなければ、読むのをやめればいいと。
あくまでも「本は著者との対話である」というわけです。
 
 
☆☆☆☆☆
本書には、著者の読書体験から得られたものや考えられたものがたくさん書かれています。さらに著者のおススメの本も多く紹介されています。
たくさんの本で著者との対話をしてきた著者が紹介する本ですから、外れの可能性はそうとう低いはず。何を読んでいいかわからない、何か読む本を探しているという人はぜひ紹介された本を読んでみてはいかがでしょうか、その本を紹介している理由もきちんと書かれていますよ。
 
本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

 

 

本書で紹介されていた意外な本。

いじわるばあさん全6巻セット

いじわるばあさん全6巻セット