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【124冊目】『金の世の中』安田善次郎ー意志の力を手に入れるために勤倹貯蓄を

   金の世の中: 安田善次郎の勤倹貯蓄法で誰でも財産を作れる

「安田善次郎」

この名前を知っている人はどれくらいいるだろうか。本書にももちろん紹介されているので引用します。

安田善次郎は天保9年、富山県に生まれた。幕末に両替商として成功をおさめ、現在のみずほフィナンシャルグループ、損保ジャパン、明治安田生命保険などえを設立し、安田財閥の祖となった。このほか、社会の発展のために様々な事業に資金を投じた。日本の実業界に大功ある人物である。

 

すごいですよね。みずほ銀行、損保ジャパン、明治安田生命といったら知らない人はいないといった銀行であり保険会社です。それを作った人物が「金」を語っている本です。興味深い。

この安田善次郎は、生まれた時からお金に恵まれていたわけではありません。

お金に苦労したが、努力と工夫によって大成した人物ですので、その努力と工夫の方法が本書には書いてあり参考になりまくります。

 

貯蓄について

貯蓄は重要と説かれています。

どうして貯蓄が必要なのか、ということも書かれています。その答えは…

貯蓄の必要性の根本はなんであるかといえば、それはすなわち、

『個人的または社会的に優越となる、生存の基礎を確定すること』

まずは基礎を固めてから発展を目指すということ。

それ以外にも成功する方法はあるが、凡人=一般の人は一般的方法を行うのがよいと。

貯蓄があるのとないのとでは、何か問題があったときに安定した状態に保てることは間違いないですよね。ないよりはあった方が間違いなくいいものです。

 

貯蓄の方法の基本は、収入の2割を貯蓄に、残りの8割で生活をするというもの。この方法はほぼ同じ時代に活躍した本多静六も『私の財産告白 も著書の中で紹介していました。

この方法、一瞬簡単だとおもってしまいますが実際にやろうとするとかなり難しいと思いますね。つい、残りの2割も使ってしまうということが起きてしまいます。 

 

貯蓄だけではなく投資も

貯蓄だけしていればOKと言っているわけではありません。

貯蓄の意義や目的から言っても、ただいたずらに貯蓄しているのではいけない。ただむやみに、無鉄砲に、何の考えもなく、ただ毎月捻出したものを貯蓄してけばそれでよいという、漫然なやり方ではいけない。

 

最も安全確実であり、最も有利有効の増殖法であり、もっとも正当正理の方法によって貯蓄することが肝要である。

 

と書かれており、貯蓄だけでなく投資も大事ということを説かれています。

貯蓄だけでなく投資も重要というのがイイですよね。よくある貯蓄が最も重要でそれをしていればOKという話ではないのです。

ここでは、債券、株式による投資が紹介されています。投資は良いけれども投機はダメとも書かれています。

 

禁煙、禁酒

また禁煙貯金や禁煙貯金も勧めている。

タバコは有害なものであるのは間違いないことであると僕も思いますし、利益もないものですから間違いなく不経済なものですよね。

この安田善次郎も、勤倹貯蓄を始めていなかったころは喫煙をしていたというが、この勤倹貯蓄を始めると同時に禁煙をしたといいます。

 

酒に関してもやめた方がいいと書かれています。僕もそれは痛烈に感じていますね。つい酒が好きで飲みすぎてしまうのですが、お金も使ってしまいますし、次の日の体調もイイとは言えない状況です。

今日まで酒のために出世をした人もなければ、金持ちになった例もない。酒はいかなる時代のいかなる場合にも、人を誤らせたり、堕落されたりする原因になっている。成功者を失敗させる原因になっている。

 

☆☆☆☆☆

こんなことが書かれています。

貯蓄ということは、目に見える資産だけを期待するのではない。それとは別に有形の資本を創ったり増やしたりするのに役立つ、無形の資本である「自分の意志」を作ることを期待するのである。この無形の資本の価値は、有形の資本と同じくらい価値があるだけではなく、強固な意志は克己心となって、人間を様々なことで成功させる基礎になる。むしろ、有形の資本よりも価値あるものと言ってもよいだろう。

 

意志の弱さというのは、様々なところでマイナスに働くと書かれています。自分の情欲を制御することができない。この勤倹貯蓄は自己の情欲をコントロールできるようになるためのものでもあるというのです。

自己の情欲のコントロールをできるようにするためにも勤倹貯蓄を勧めているのですね。有形の資本よりも意味のあるものをまずは手に入れたいものです。

意志の力を。

 

 

銀行王 安田善次郎: 陰徳を積む (新潮文庫)

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